裏道(読み)ウラミチ

デジタル大辞泉 「裏道」の意味・読み・例文・類語

うら‐みち【裏道】

本道でない裏通りの道。抜け道間道かんどう
正当でないやり方、手段。まともでない生き方。「人生裏道
裏口に通じている道。
「表から出ましたら遅からうと存し、―へ向けて追っかけまするとて」〈狂言記胸突
[類語]裏通り裏街道抜け道間道横道近道脇道枝道

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「裏道」の意味・読み・例文・類語

うら‐みち【裏道】

〘名〙
① 裏口から通じている道。
※天理本狂言・胸突(室町末‐近世初)「又むつかしい人がわせた。うら道へはづさうと云ふ」
② 街道以外の道。また、本道でない裏通りの道。ぬけみち。間道。比喩的に、裏の意味の意にもいう。
俳諧続猿蓑(1698)上「春風普請のつもりいたす也〈惟然〉 藪から村へぬけるうら道〈支考〉」
※談義本・労四狂(1747)上「又曲れる人は我がいふ言のうら道(ミチ)へ心をまはし聞て」
③ 正当でないやり方。また、まともでない生活。
※雲は天才である(1906)〈石川啄木〉二「アノ男も常に人生の裏路許り走ってゐる男だが」

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