裾廻(読み)スソワ

デジタル大辞泉 「裾廻」の意味・読み・例文・類語

すそ‐わ【裾×廻】

すそみ」に同じ。
「かりそめと思ひし程に筑波嶺つくばねの―の田居も住み馴れにけり」〈新拾遺・雑中〉
[補説]万葉集の「裾廻(すそみ)」を「すそわ」と誤読してできた語。

すそ‐み【裾×廻】

山の麓のあたり。すそわ。
高円たかまとの宮の―の野づかさに今咲けるらむをみなへしはも」〈・四三一六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「裾廻」の意味・読み・例文・類語

すそ‐わ【裾廻】

〘名〙 (「すそ廻(み)」を「すそわ」と誤読したことによって生じた語) =すそみ(裾廻)
※六条修理大夫集(1123頃)「脇母子がすそわの田井に引つれて田子の手まなく取る早苗哉」

すそ‐み【裾廻】

〘名〙 山裾のあたり。ふもとの周囲。すそべら。すそわ。
万葉(8C後)九・一七五八「筑波嶺の須蘇廻(スソみ)の田井に秋田刈る妹がり遣らむ黄葉手折らな」

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