複合競技(読み)ふくごうきょうぎ

精選版 日本国語大辞典 「複合競技」の意味・読み・例文・類語

ふくごう‐きょうぎ フクガフキャウギ【複合競技】

〘名〙 スキーノルディック種目一つジャンプ競技と、クロスカントリーの二種目の得点合計によって順位を決める競技のこと。原則として一日目にジャンプ、二日目にクロスカントリーを行なう。

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デジタル大辞泉 「複合競技」の意味・読み・例文・類語

ふくごう‐きょうぎ〔フクガフキヤウギ〕【複合競技】

スキーのノルディック種目の一。ジャンプ競技と距離競技を連続して行い、総合成績で順位を競う。個人戦と、4人で1チームの団体戦とがある。コンバインドレースノルディック複合

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百科事典マイペディア 「複合競技」の意味・わかりやすい解説

複合競技【ふくごうきょうぎ】

スキー競技ノルディック競技種目の一つ。男子種目で,個人団体がある。ジャンプ競技(70m級)と距離競技(個人15km,団体20km)を2日間にわたって行い,両者の成績を合計して順位を決定する。現在は,ジャンプ競技の得点を時間差に換算して距離競技のスタート順に反映させるグンダーセン方式を採用。その勝者は〈キング・オブ・スキー〉と呼ばれる。冬季オリンピックでは1924年のシャモニー・モンブランオリンピックから実施された。当初は個人種目のみ行われていたが,1988年カルガリーオリンピックから団体種目が追加され,2002年ソルトレークシティオリンピックからは個人スプリントが加えられた。2010年のバンクーバーオリンピックからは個人種目はジャンプノーマルヒルとラージヒルに再編された。ノルウェー強豪フィンランド,オーストリア,ドイツが迫る。日本は,荻原健司,河野孝典らの活躍で,1992年のアルベールビルオリンピック団体,1994年のリレハンメルオリンピック団体で連続金メダルを獲得,リレハンメルオリンピックでは河野孝典が個人ノーマルヒルでも銀メダルを獲得した。萩原は世界選手権で個人・団体あわせて金メダル4,ワールドカップ個人総合でも三連覇するなど,日本のノルディック複合を世界に知らしめる活躍を残したが,日本はその後長く低迷が続いた。2014年のソチオリンピックで渡部曉斗が銀メダルを獲得,団体でも5位に入賞し,復活の兆しを見せている。
→関連項目アルペン競技

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「複合競技」の意味・わかりやすい解説

複合競技
ふくごうきょうぎ

スキー競技

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世界大百科事典(旧版)内の複合競技の言及

【スキー】より

…80年の第13回大会(レーク・プラシッド)には70m級ジャンプで八木弘和が銀メダルを獲得した。 その後はしばらく好成績に恵まれなかったが,まず突出してきたのは複合競技,続いてジャンプだった。複合チームは91年の世界選手権に3位(三ケ田礼一,阿部雅司,児玉和興)になったのをきっかけにして92年アルベールビル・オリンピックで初の金メダル(三ケ田,河野孝典,荻原健司)に輝き,続く94年リレハンメル・オリンピック(河野,阿部,荻原健司)でも連続優勝。…

※「複合競技」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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