褐色矮星(読み)カッショクワイセイ(英語表記)brown dwarf

翻訳|brown dwarf

デジタル大辞泉 「褐色矮星」の意味・読み・例文・類語

かっしょく‐わいせい【褐色×矮星】

質量が小さく、軽水素核融合が起こらずに主系列星になれなかった天体。主系列星と惑星の中間的な大きさで、そのどちらにも分類されない。重水素の核融合は起こるため、赤外線を放つが長続きしない。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「褐色矮星」の意味・わかりやすい解説

褐色矮星
かっしょくわいせい
brown dwarf

質量が太陽の 10分の1より小さいために,中心水素の核融合を起こすことができず恒星にはなれないが,惑星よりずっと大きな星。ゆっくりと収縮することで光を放出している。表面温度は数千Kと低く,暗いためにまだ発見例は少ないが,宇宙全体ではかなりの数に上ると考えられる。暗黒物質候補の一つとして考えられている。

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