西仏(読み)さいぶつ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「西仏」の解説

西仏 さいぶつ

1157-1241 平安後期-鎌倉時代の僧。
保元(ほうげん)2年生まれ。興福寺で信救(しんぎゅう)と称した。以仁王(もちひとおう)の挙兵の際,三井寺からの回状に返文をかく。平清盛を怒らせて北国へのがれ,覚明(かくみょう)と名のり源義仲(よしなか)の右筆となる。晩年,法然,親鸞(しんらん)に師事し,故郷信濃(しなの)(長野県)に浄土真宗報恩院(のち康楽寺)をたてたという。仁治(にんじ)2年1月28日死去。85歳。俗名海野(うんの)通広。著作に「筥根山(はこねやま)縁起」「仏法伝来次第」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android