西国郡代(読み)サイコクグンダイ

デジタル大辞泉 「西国郡代」の意味・読み・例文・類語

さいこく‐ぐんだい【西国郡代】

江戸幕府職名勘定奉行に属し、豊前ぶぜん豊後ぶんご肥前肥後日向ひゅうが筑前天領を管轄し、管内訴訟収税庶務をつかさどった。西国筋郡代

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精選版 日本国語大辞典 「西国郡代」の意味・読み・例文・類語

さいこく‐ぐんだい【西国郡代】

〘名〙 江戸幕府の職名。豊後国大分県日田本陣をもち、豊前(福岡県、大分県)、豊後日向宮崎県)、肥前(佐賀県長崎県)、肥後(熊本県)、筑前(福岡県)の中にある幕府領地を管轄し、管内の訴訟、収税、庶務をつかさどった職。西国筋郡代。〔安政武鑑(1854‐60)〕

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百科事典マイペディア 「西国郡代」の意味・わかりやすい解説

西国郡代【さいごくぐんだい】

西国筋郡代

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世界大百科事典(旧版)内の西国郡代の言及

【西国】より

…この地域を一括してとらえる見方の淵源は,モンゴル襲来後,長門守護が長門探題といわれたころに求めうると思われるが,鎌倉期の西国はこのように分解し,室町期,関東・鎮西を除く諸国を道別にまとめる制規が見られる点(《武政軌範》)から,制度的地域区分としての西国は一応消滅した。しかし《日葡辞書》は西国を九州と解し,この用法は西国郡代・西国筋のごとく,江戸時代にもあるが,他方,近畿より西の九州・四国・中国を西国とよぶ呼称も西国衆・西国路など,民間では用いられ,西国三十三所は美濃までふくむ広義の西国の意味をとどめており,東国・西国の意識は地域意識の広い基盤として生きつづけた。なお近代に入り,《西国立志編》のように,古代の西国の意味に近い,西洋諸国を西国と称する用例も現れてくる。…

※「西国郡代」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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