西天(読み)サイテン

デジタル大辞泉 「西天」の意味・読み・例文・類語

さい‐てん【西天】


西方の空。
西方浄土極楽

中国から見て西方にある天竺てんじくインド
《「西天竺」の略》五天竺の一で、インド西部。

せい‐てん【西天】

西方の天。西の空。
西方の土地。特に、仏教で、インドをさす。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「西天」の意味・読み・例文・類語

さい‐てん【西天】

[1] 西方の空。せいてん
海道記(1223頃)逆川より鎌倉平日の影盛んにしていまだ西天の雲に傾かざるに」
[2] 西方の地。とくに、西方にある仏法発祥の地。天竺印度)。
※中院本平家(13C前)一〇「当時さいてん生身如来出世し給ひて」 〔仏祖統紀‐五三〕

せい‐てん【西天】

〘名〙
① 西方の天。西方の空。さいてん。
経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後「斯波多が人類を圧するの夕陽は西天に没し」 〔李白‐遊洞庭詩〕
② 西方にある土地。特に、仏教で天竺(インド)をさしていう。さいてん。西土

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「西天」の読み・字形・画数・意味

【西天】せいてん

インド。

字通「西」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android