西尾吉次(読み)にしお よしつぐ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「西尾吉次」の解説

西尾吉次 にしお-よしつぐ

1529-1606 戦国-江戸時代前期の武将,大名
享禄(きょうろく)2年生まれ。吉良持広の子。織田信長本能寺の変で自刃(じじん)したおり,徳川家康の三河帰還の警護にあたる。家康の関東入部にしたがい,天正(てんしょう)18年武蔵(むさし)原市(埼玉県)に5000石を領する。慶長7年美濃(みの)(岐阜県)に7000石を加増され,武蔵原市藩主西尾家初代。1万2000石。慶長11年8月26日死去。78歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の西尾吉次の言及

【西尾氏】より

…近世大名。三河国の出身。吉次は織田信長に仕え,のち徳川家康に属して5000石を知行。1602年(慶長7)加増されて武州原市1万2000石となる。その後,上野白井,常陸土浦,駿河田中(2万5000石),信州小諸を経て,82年(天和2)忠成のとき遠州横須賀に移る。その子忠尚は若年寄,老中などの要職を歴任する一方,2度の加増により3万5000石。明治に至り安房花房へ転封される。当主はおおむね隠岐守を称する。…

※「西尾吉次」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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