西村眞次(読み)にしむらしんじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西村眞次」の意味・わかりやすい解説

西村眞次
にしむらしんじ

[生]1879.3.30. 宇治山田
[没]1943.5.27. 東京
人類学者,歴史学者。 1905年東京専門学校 (現早稲田大学) 卒業。小説家,新聞記者,雑誌編集者を経て,18年早稲田大学教授。人類学的・考古学的視点を取入れた日本古代史,古代船舶研究で知られる。その学説マンチェスター学派の G.E.スミスの影響による強烈な文化伝播論に貫かれているが,特に交換の呪術的宗教的動因による説明は,経済人類学の先駆的研究として今日まで評価される。主著大和時代』 (1922) ,『人類学汎論』 (29) ,『日本古代経済』 (5巻,33~39) 。

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