西目屋村(読み)にしめやむら

日本歴史地名大系 「西目屋村」の解説

西目屋村
にしめやむら

面積:二四七・三三平方キロ

津軽郡の南西端に位置し、東は相馬そうま村、東北は弘前市の東目屋地区(飛地)、北は岩木町、西は西津軽郡鰺ヶ沢あじがさわ町、南は秋田県山本やまもと藤里ふじさと町、北秋田きたあきた田代たしろ町に接する。三方を山に囲まれ、面積の九二・八パーセントが林野、うち八三パーセントが国有林である。村のほぼ中央を岩木川が北東に流れ、それに並行して県道尾太―弘前線が通る。上流砂子瀬すなこせ居森平いもりたいの入会にあたる狭窄部に、昭和三四年(一九五九)目屋ダムが竣工し、純貯水量三千九〇〇万立米の美山みやま湖がつくられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西目屋村」の意味・わかりやすい解説

西目屋〔村〕
にしめや

青森県南西部,岩木川上流域にある村。 1889年田代,杉ヶ沢,白沢,大秋 (たいあき) ,村市 (むらいち) ,藤川,居森平 (いもりたい) ,砂子瀬 (すなこせ) ,川原平 (かわらたい) の9村が合体して成立。南は白神山地尾根筋で秋田県に接する。大部分山地木材を産する。銅,鉛,亜鉛を産出する尾太 (おっぷ) 鉱山があったが,1978年閉山した。 1959年,目屋渓谷に目屋ダムが完成。洪水調節,発電用として利用されている。ダム湖は美山湖と命名され,目屋渓谷の中心的観光地となっている。美山湖に流入する暗門 (あんもん) 川の上流に暗門の滝があり,村域西部は赤石渓流暗門の滝県立自然公園に指定されている。面積 246.02km2。人口 1265(2020)。

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