西目(読み)にしめ

日本歴史地名大系 「西目」の解説

西目
にしめ

中世にみえる壱岐国地名。現郷ノ浦町北西部の有安ありやす長峰ながみね小牧こまきさとなどに比定される。永禄一〇年(一五六七)の壱岐国田帳(竹下家文書)に西目とみえ、一七町八反四丈の地が元岡九良左衛門(六町三反余持)ら二九名の給人に分給されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「西目」の意味・わかりやすい解説

西目
にしめ

秋田県南西部、由利郡(ゆりぐん)にあった旧町名(西目町(まち))。現在は由利本荘(ほんじょう)市西目町で、市の中西部を占める。旧西目町は、1975年(昭和50)町制施行。2005年(平成17)本荘市および矢島岩城(いわき)、由利、鳥海(ちょうかい)、東由利大内(おおうち)の6町と合併して、由利本荘市となった。JR羽越本線、国道7号が通じる。冬師(とうし)山に発する西目川が北流して日本海に注ぐ。西目川の下流域の水田地帯は、1828年(文政11)から1835年(天保6)にかけて西目潟に造成された干拓地。周囲は丘陵地で、地区の林野面積の半分以上が市有林。かつては西目林業で知られた。漁業はクルマエビ、桜マス、ガザミワタリガニ)などが漁獲され、北洋に出漁する漁業従事者も多い。また、市の中心市街地にも近く、宅地造成も進み、ベッドタウンでもある。

[宮崎禮次郎]

『『西目町史』3巻(1998~2001・西目町)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西目」の意味・わかりやすい解説

西目
にしめ

秋田県南西部,由利本荘市西部の旧町域。日本海に面する。 1975年町制。 2005年本荘市,矢島町,岩城町,由利町,東由利町,鳥海町,大内町と合体して由利本荘市となった。文政 11 (1828) 年から6年を要して西目潟を干拓し,水田を主とする純農村地域を形成。鳥海山 (2236m) 麓では大規模な土地改良を行ない,牧草地を造成して乳牛飼育

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改訂新版 世界大百科事典 「西目」の意味・わかりやすい解説

西目 (にしめ)

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世界大百科事典(旧版)内の西目の言及

【鹿児島[県]】より

…史跡に富み,風光にすぐれた観光都市でもある鹿児島市に加えて,火山,温泉が多く霧島屋久国立公園に含まれる面積が広いこの地域は,県の政治,経済,文化,観光,交通の中心をなしている。(2)薩摩地域と大隅地域 薩摩・大隅両半島は地形上分かれた二つの地区というだけではなく,対照的な特色をもち,両者をそれぞれ西目,東目ということがある。西目は出水山地など山地も多いが,県内では比較的大きな川内川流域に大口盆地や川内平野が主要米作地帯をなし,また小河川によってシラス台地が樹枝状に細かく浸食されているため,東目のように広大な台地は発達せず,小さい谷も水田化されて,開発は早く進んだ。…

※「西目」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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