西米良村(読み)にしめらそん

日本歴史地名大系 「西米良村」の解説

西米良村
にしめらそん

面積:二七一・五六平方キロ

西都市によって東西に分断される児湯郡の西部を占め、北は東臼杵郡椎葉しいば村、東は西都市、南は東諸県ひがしもろかた国富くにとみ町・あや町、西諸県郡須木すき村、西は熊本県球磨くま水上みずかみ村・湯前ゆのまえ町・多良木たらぎ町に接する。九州山地の中央部にあたり、村の中央部にそびえる天包あまつつみ(一一八八・八メートル)、北部に連なる市房いちふさ(一七二〇・八メートル)石堂いしどう(一五四七・四メートル)の米良三山をはじめ、標高一〇〇〇メートル級の山々が連なる。南流する一ッ瀬川は村所むらしよ付近で支流板谷いたや川と合流して東へ向きを変え、さらに北東部の山地に端を発する小川おがわ川を越野尾こしのお付近で合せる。一ッ瀬川・板谷川に沿って東西に国道二一九号が通り、村所で同道と交わる国道二六五号が南北に走る。なお当村全域および西都市北東部や木城きじよう町西端部を含む一ッ瀬川の上流域一帯は古くから米良あるいは米良山と総称された。

縄文・弥生時代の遺跡の発掘事例は少ない。古墳は村所に二基、小川に一基みられ、合せて西米良村古墳として県指定史跡。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西米良村」の意味・わかりやすい解説

西米良〔村〕
にしめら

宮崎県中部,一ツ瀬川上流域にある村。村域は米良荘の一部で,江戸時代には人吉藩に属し,菊池 (米良) 氏の支配下にあった。九州山地のなかの孤立的環境にあり,椎葉村とともに秘境といわれてきたが,1963年西都市との境に一ツ瀬ダムができてから国道 219号線,265号線などの観光ルートも通じた。林業が主産業で木材シイタケを産する。面積 271.51km2人口 1000(2020)。

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