西近江路(読み)にしおうみじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西近江路」の意味・わかりやすい解説

西近江路
にしおうみじ

滋賀県琵琶湖西岸を南北に通る古代北陸道。栃ノ木峠越の東近江路に対する名。現国道 161号線にほぼ相当。京都から大津,高島市海津を経て福井県敦賀市にいたる。敦賀から海津までを七里半越または七里半街道とも呼び江戸時代は海津,今津坂本など7宿が置かれた。今津から若狭街道 (現国道 303号線) が分岐する。

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世界大百科事典(旧版)内の西近江路の言及

【七里半越】より

…琵琶湖北岸の海津(滋賀県高島郡マキノ町)から路原(ちはら)を経て県境を越え越前(福井県)敦賀津に至る西近江路は,道程約7里半あるというので古来七里半越と呼ばれる。古代三関の一つである愛発関(あらちのせき)は,このルートに沿って(県境の福井側)いるので,この路は〈愛発越〉ともいう。…

※「西近江路」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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