精選版 日本国語大辞典 「見付・見附」の意味・読み・例文・類語
み‐つけ【見付・見附】
[1] 〘名〙
① 見つけること。見とがめること。
② 升形を持っている城門で、外方に面する部分。見張りの番兵を置いた。俗に江戸城には三十六見付があったと言われ、現在は四谷見付、赤坂見付、牛込見付、市ケ谷見付などが地名として残っている。
③ ちょうど正面に見えるところ。すぐ目の前に見えるところ。みつき。
※虎寛本狂言・花盗人(室町末‐近世初)「見付の枝を折ると申は余り心無い事じゃ」
④ 能舞台で、見付柱のあたりをいう。
⑤ 歌舞伎で、舞台の正面。みつき。
⑥ 建築で、部材の正面の幅をいう。みつき。
[2]
み‐つき【見付・見附】
〘名〙
② =みつけ(見付)(一)③
③ =みつけ(見付)(一)⑤
※歌舞伎・極附幡随長兵衛(1881)序幕「下手に九足(しゃく)の角力茶屋、見附(ミツ)きに画ビラなど大分に張ってあり」
④ =みつけ(見付)(一)⑥
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報