見識・権式・権識(読み)けんしき

精選版 日本国語大辞典 「見識・権式・権識」の意味・読み・例文・類語

けん‐しき【見識・権式・権識】

〘名〙
物事を正しく見通し、本質弁別するすぐれた判断力やしっかりした考え。識見
四河入海(17C前)七「言は見識ありて人の内性を見とをすやうな心ぞ」
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉三「其位な見識を有して居る吾輩を矢張り一般猫児の毛の生へたもの位に思って」 〔二程遺書‐一八〕
② 説いていることがら。また、判断。
浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)八「仏法のけんしき大乗と唱る文字は、大きにのると訓」
気位みえ
洒落本・禁現大福帳(1755)三「いつ迄も見識(ケンシキ)を高くすれば、見識(ケンシキ)の高い得意が出来る物じゃから」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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