親木(読み)おやぎ

精選版 日本国語大辞典 「親木」の意味・読み・例文・類語

おや‐ぎ【親木】

〘名〙
接木(つぎき)をするとき、台となる木。台木。
浄瑠璃・浦島年代記(1722)三「白牡丹の台に紅ぼたんの穂をつぐに〈略〉やしなひ親木の白ぼたんはさかず、もとの親木の紅牡丹」
彫刻などで、本体となる部分の素材となる木。
※山城州宇治郡六地蔵菩薩縁起(大善寺蔵)(1665頃か)「一本の親木を以て、生身の地蔵菩薩の尊像を模して」
③ ある木の、親となる木。
文明開化(1873‐74)〈加藤祐一〉初「椎なり栗なり、親木(オヤキ)が有て実を結んで、ほろほろと落た実が、又芽を出して成木して実を結ぶ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「親木」の意味・読み・例文・類語

おや‐ぎ【親木】

接ぎ木をするときの接ぎ穂や、挿し木をするときの挿し穂をとる、もとの木。

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