親縁(読み)シンエン

デジタル大辞泉 「親縁」の意味・読み・例文・類語

しん‐えん【親縁】

親族関係
近い血筋。
仏語浄土教で、三縁の一。阿弥陀仏名号を唱え、仏を拝し、仏を念ずれば、仏はこれを聞き、見、知って、仏と行者が互いに憶念しあう親密な関係にあること。両者三業不離の関係にあること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「親縁」の意味・読み・例文・類語

しん‐えん【親縁】

〘名〙
① 仏語。三縁(親・近(ごん)・増上縁)の一つで、衆生(しゅじょう)念仏を唱えて仏を礼拝し、心に仏を念ずると、仏もそれを知って、衆生と仏は互いに親しく関わりあい、交感しあうということ。
※浄業和讚(995‐1335)下「念仏修行の三業と彌陀如来の三業とかれこれかならずひとつなり、このゆゑ親縁となづく」
親類の縁。親族の関係。
信長記(1622)一上「恰も父子の親しきより越、或は偽て親縁(シンヱン)を結んで、聟と称してはこれを討ち」
③ 近い血統。近い血筋。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「親縁」の読み・字形・画数・意味

【親縁】しんえん

族縁の人。

字通「親」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android