観望(読み)かんぼう

精選版 日本国語大辞典 「観望」の意味・読み・例文・類語

かん‐ぼう クヮンバウ【観望】

〘名〙
景色などをながめ見渡すこと。眺望
続日本紀‐養老元年(717)九月戊申「行至近江国、観望淡海」 〔呂氏春秋‐孟春紀・重己〕
② 戦などの形勢様子をうかがっていて、自分からすすんで行動しないこと。日和見(ひよりみ)静観
日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉五「往時観望を抱きしもの及び徳川氏に向ひて兵を執りしものは」 〔史記‐信陵君伝〕

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デジタル大辞泉 「観望」の意味・読み・例文・類語

かん‐ぼう〔クワンバウ〕【観望】

[名](スル)
景色などを遠く広く見渡すこと。
「そのあたりの光景を―すると」〈荷風つゆのあとさき
事の成り行きをうかがい見ること。「周囲の形勢を観望する」
[類語]望見一望展望遠望望遠遠見とおみ望む

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普及版 字通 「観望」の読み・字形・画数・意味

【観望】かんぼう(くわんばう)

景色などをながめる。また、ようすを見る。〔史記、信陵君伝〕軍を留め、名は趙を救ふと爲すも、實は兩端を持して以てす。

字通「観」の項目を見る

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