角膜軟化症(読み)カクマクナンカショウ

デジタル大辞泉 「角膜軟化症」の意味・読み・例文・類語

かくまくなんか‐しょう〔カクマクナンクワシヤウ〕【角膜軟化症】

ビタミンA欠乏により、角膜乾燥・混濁して、潰瘍かいようを生じて軟化する病気失明に至ることがある。

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精選版 日本国語大辞典 「角膜軟化症」の意味・読み・例文・類語

かくまくなんか‐しょう ‥ナンクヮシャウ【角膜軟化症】

〘名〙 乳幼児、とくに人工栄養児や全身衰弱を起こした子どもに多くみられる疾患。初め黒目が乾いてつやがなくなって白く濁り、一部がくずれて潰瘍になると、そこに穴があいて、二、三日で失明することがある。ビタミンAの不足で起こる。かんめ。

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栄養・生化学辞典 「角膜軟化症」の解説

角膜軟化症

 角膜の軟化,潰瘍形成で,ビタミンA欠乏により生じる.乳幼児にみられる場合が多い.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の角膜軟化症の言及

【角膜】より

…薬品による化学傷に対しては,受傷直後に大量の水で急速に洗浄することが肝要である。 ビタミンAの不足は,角膜軟化症keratomalaciaを起こし,角膜の乾燥,白濁,穿孔(せんこう)を起こす。日本ではまれな疾患となった。…

※「角膜軟化症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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