角質肥厚(読み)かくしつひこう(英語表記)callus

翻訳|callus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「角質肥厚」の意味・わかりやすい解説

角質肥厚
かくしつひこう
callus

長期間の弱い紫外線などの影響で,皮膚表面にあって自然にはがれ落ちるはずの角質 (あか) が長くとどまり,皮膚が厚みが増して硬くなった状態をいう。皮膚の透明感がなくなり,乾燥やくすみが目立ってくる。表皮は,外側から順に角質層,透明層,顆粒層,有棘 (ゆうきょく) 層,基底層の5層に分かれている。このうち重要な働きをしているのが角質層で,水分を保持したり,外部からの刺激を防ぐバリア (障壁) としての働きがある。通常,表皮細胞は 28日周期で再生されるが,新陳代謝が鈍くなったりすると,それが長引いて角質肥厚の原因となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android