角髪・角子・鬟・髻(読み)みずら

精選版 日本国語大辞典 「角髪・角子・鬟・髻」の意味・読み・例文・類語

み‐ずら ‥づら【角髪・角子・鬟・髻】

〘名〙
上代の成人男子の髪の結い方。髪を頭の中央から左右に分けて下ろし、両耳のあたりで輪のようにし、たばねて緒で結ぶ。髷の位置や下げ方によって、上げみずらと下げみずらとがあった。埴輪(はにわ)人物像にも見え、「魏志倭人伝」などにも記述がある。大陸で行なわれていた髪形が伝わったものといわれる。総角(あげまき)はその変形
古事記(712)上「左の御美豆良(ミヅラ)〈三字は音を以ゐよ〈略〉〉に刺せる湯津津間櫛の」
② 平安時代以後、主として少年の髪形。びずら。〔十巻本和名抄(934頃)〕
源氏(1001‐14頃)桐壺「みつらゆひたまへるつらつきかほのにほひ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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