言下(読み)ゲンカ

デジタル大辞泉 「言下」の意味・読み・例文・類語

げん‐か【言下】

言葉の終わるか終わらないかに、すぐ。言いおわった直後。「言下に否定する」
[類語]即刻即座即時即席即製同時直後直ちに早速すぐすぐさまとっさに俄か折り返しすかさず立ちどころにたちまち途端右から左瞬く間あっという間時を移さず間髪をれずリアルタイム

ごん‐か【言下】

一言もと。言いおわったすぐあと。げんか。「言下に退けられた」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「言下」の意味・読み・例文・類語

いい‐くだ・す いひ‥【言下】

〘他サ四〙
※匠材集(1597)一「いひおとす 云くだす也」
② 高い場所にいる者が、それより低い場所にいる者に向かって言う。また、低い身分の者にあることを託す。
曾我物語(南北朝頃)四「出家の用意有。母の方へも、いひくだしけり」
③ 滞ることなく、すらすらと言う、また、表現する。
※三体詩素隠抄(1622)三「さて自起頭句結処句、如行雲流水、さわりもなくするすると云下したとぞ」
④ 謡などをすらすらとうたう。または、謡の最後下音に下げることか。
三道(1423)「はしがかりにて、甲物、さし声云ながして、一声上て、後句同音などにて、長々たぶたぶとあげながして、云下すべし」

ごん‐か【言下】

〘名〙
ことばを言い終わるか終わらない時。一言のもと。即座。げんか。
正法眼蔵(1231‐53)行持上「法常このことばをききて言下大悟す」
日葡辞書(1603‐04)「Goncani(ゴンカニ) キヲ サトル」 〔続伝燈録‐一〕
② そのまますぐに言いだすことば。
読本椿説弓張月(1807‐11)続「哀戚(あいせき)の歎、言下(ゴンカ)に尽すべからず」

げん‐か【言下】

〘名〙 言葉が終わるか終わらないうち。一言のもと。ごんか。
日本橋(1914)〈泉鏡花〉六七「信八郎氏は言下(ゲンカ)に云った。『私が責を負ひます』」

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普及版 字通 「言下」の読み・字形・画数・意味

【言下】げんか

言うやいなや。

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