言談(読み)げんだん

精選版 日本国語大辞典 「言談」の意味・読み・例文・類語

げん‐だん【言談】

〘名〙 話すこと。ものがたること。談話言説
※殿暦‐康和三年(1101)八月五日「午剋許参鳥羽院、依召参御前、暫御言談数時、次退出」 〔韓非子‐八姦〕

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デジタル大辞泉 「言談」の意味・読み・例文・類語

げん‐だん【言談】

話すこと。ものがたること。言説。談話。

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百科事典マイペディア 「言談」の意味・わかりやすい解説

言談【げんだん】

言語談義すること。院政期になると前代までの歴史や故実を振り返ることが多くなり,貴族の間で〈言談〉の場が広がった。その記録として,大江匡房の言談を藤原実兼〔1085-1112〕ほかが記録した《江談抄》,知足院関白・富家殿と呼ばれた藤原忠実〔1078-1162〕の言談を中原師元〔1109-1175〕が記録した《中外抄》,同じく高階仲行〔1121-1179〕が記録した《富家語》がある。中世説話集の源流的位置にある源顕兼〔1160-1215〕の《古事談》が,言談の直接の記録ではないが,書名からもその系統に連なる作品であることがわかるように,言談と説話文学との深い関係が注目される。

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普及版 字通 「言談」の読み・字形・画数・意味

【言談】げんだん

話をする。〔礼記、儒行〕禮なるは仁の貌なり。言談なるは仁のなり。

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