言責(読み)ゲンセキ

デジタル大辞泉 「言責」の意味・読み・例文・類語

げん‐せき【言責】

自分の述べた言葉に対する責任。「言責をとって辞任する」
物事について、そのよしあしを論ずべき責任。
[類語]責任責務義務任務本務使命職責重責責め務め文責

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「言責」の意味・読み・例文・類語

げん‐せき【言責】

〘名〙
① 自分の述べたことばに対する責任。
※真面目なれ(1908)〈後藤宙外〉自然派の態度を難ず「それで一時を糊塗し、自家の言責を逃れようとする形跡がありありと見えて来た」
② 事の是非について論じなければならない責任。〔孟子‐公孫丑・下〕

いい‐しお・る いひしほる【言責】

〘他ラ四〙 言っていじめる。一説に、「言ひ萎(しほ)る」で、言ってがっかりさせる。
源氏(1001‐14頃)乙女「くれなゐの涙に深き袖の色を浅緑とやいひしほるべき」

いい‐せた・む いひ‥【言責】

〘他マ下二〙 言葉で責める。きびしく問いただす。詰問する。
狭衣物語(1069‐77頃か)三「ただ言ひおはさうぜよと、ある限りの人々をいひせたむれば」

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普及版 字通 「言責」の読み・字形・画数・意味

【言責】げんせき

意見をのべる責任のある者。〔孟子、公孫丑下〕官守は、其のを得ざれば則ち去り、言責は、其の言を得ざれば則ち去る。

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