計画都市(読み)けいかくとし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「計画都市」の意味・わかりやすい解説

計画都市
けいかくとし

計画的に設計、立案された都市。都市は産業活動や生活の必要によって人口を集め、市街を発達させる。健全な市民生活のためには、道路、上下水道、緑地などや社会施設が用意されなければならない。都市は計画と自然の成長力とによって育つ。一方、中近世には領主社寺などにより、近代以降は国家計画として都市が立地し建設されることが多かった。古代には中国の長安、日本の平城京、平安京などの碁盤目状都市、近世には放射状路のカールスルーエドイツ)やパリなどの都市がつくられた。現代の計画都市にはオーストラリアキャンベラブラジルブラジリアなどがある。

[木内信藏]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「計画都市」の意味・わかりやすい解説

計画都市
けいかくとし
planned city

ある特定な都市機能が十分に発揮できるよう,あらかじめ立てられた都市計画によって建設された都市。自然発生的な都市に対して,人工都市ともいわれる。ワシントン D.C. (アメリカ) ,キャンベラ (オーストラリア) ,ブラジリア (ブラジル) などの新首都や,大都市周辺の衛星都市はこの例である。

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