記念配当(読み)きねんはいとう

ASCII.jpデジタル用語辞典 「記念配当」の解説

記念配当

上場企業が、決算期に行なう配当ほかに、会社の創立や創業後○周年などを記念して、増配を行なう際の株主還元のひとつ。通常、配当には、決算期ごとに行なう「普通配当」をはじめ、特別な利益が出たときなどに行なう「特別配当」、会社の創立記念日などに行なう「記念配当」がある。1株あたりの配当額を安定的に維持するため、普通配当をベースに、業績に応じて特別配当や記念配当を増減するのが一般的だ。 配当を今後も引き上げるのではなく、一時的なものであることを明示する効果を持つ。権利確定日における株主のみが受け取れる。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の記念配当の言及

【配当】より

…現在では上場会社について見るならば,その大半が中間配当を行っている。 なお,配当を性格別にみると,普通配当,特別配当,記念配当という分け方もある。特別配当は利益水準が一時的に高まったときなどに実施するもので,普通配当ほどの安定性はなく,数期間後には廃止することを前提にしている場合が多い。…

※「記念配当」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android