詞藻(読み)しそう

精選版 日本国語大辞典 「詞藻」の意味・読み・例文・類語

し‐そう ‥サウ【詞藻】

〘名〙
文章修辞。美しいことば。ことばのあや
新体詩抄(1882)グレー氏墳上感懐の詩・前文〈矢田部良吉〉「試に西詩を訳出せり。余素より詞藻に乏しと雖も」 〔欧陽脩‐日本刀歌〕
詩歌または文章。
※本朝文粋(1060頃)二・答貞信公辞関白表勅〈菅原文時〉「雖詞藻。焉動心根。縦養性花月
※墨汁一滴(1901)〈正岡子規〉二月一九日「蓋し元義には熱情の人なりしを以て婦女に対する愛の自ら詞藻の上にあらはれしも多かるべく」

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デジタル大辞泉 「詞藻」の意味・読み・例文・類語

し‐そう〔‐サウ〕【詞藻】

言葉のあや。修辞。「豊かな詞藻の文」
文章や詩歌。
「婦女に対する愛の自ら―の上にあらわれしも多かるべく」〈子規・墨汁一滴〉
詩文に対する才能。「詞藻豊かな青年
[類語](1修辞レトリック文飾潤色文彩修飾措辞/(2詩文文章ぶん書き物一文いちぶん散文文言もんごん編章詞章文辞ぶんじ文藻文体文面章句書面/(3文才筆才文藻詩才

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普及版 字通 「詞藻」の読み・字形・画数・意味

【詞藻】しそう(さう)

文彩ある詩文。〔北斉書、祖伝〕、詞(しういつ)なり。少(わか)くして令譽を馳(は)せ、世の推すと爲る。

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