(読み)ほこらしい

精選版 日本国語大辞典 「誇」の意味・読み・例文・類語

ほこらし・い【誇】

〘形口〙 ほこらし 〘形シク〙 得意で人に自慢したい気持である。ほこらかし。
古今(905‐914)雑体・一〇〇三「ちぢの情も おもほえず 一つこころぞ ほこらしき〈壬生忠岑〉」
ほこらし‐げ
〘形動〙
ほこらし‐さ
〘名〙

ほころ・う ほころふ【誇】

〘自ハ四〙 (動詞「ほこる(誇)」の未然形に、反復継続を表わす助動詞「ふ」の付いた「ほこらふ」が変化したもの) しきりに誇らしく思う。いつも得意になっている。
万葉(8C後)五・八九二「しかとあらぬ ひげかき撫でて あれを除(お)きて 人はあらじと 富己呂倍(ホコロヘ)ど」

ほこらか‐し【誇】

〘形シク〙 =ほこらしい(誇)
仮名草子浮世物語(1665頃)一「千人の指さすものは、病無くして死すといふ事あり。待てみよ、ほこらかしき事はあるまじ」

ほこらし【誇】

〘形シク〙 ⇒ほこらしい(誇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「誇」の意味・読み・例文・類語

こ【誇】[漢字項目]

常用漢字] [音](慣) [訓]ほこる
大げさに言う。自慢する。ほこる。「誇示誇称誇大誇張

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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