誘出(読み)ユウシュツ

デジタル大辞泉 「誘出」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐しゅつ〔イウ‐〕【誘出】

[名](スル)誘い出すこと。
港内敵艦を―する」〈独歩愛弟通信

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「誘出」の意味・読み・例文・類語

おびき‐だ・す【誘出】

〘他サ五(四)〙 だましてさそい出す。おびきいだす。
史記抄(1477)一二「挑戦はをひき出さうとて、けしゃういくさをするぞ」
雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉下「夫(あ)の女を此の内へ二三度も誘(オビ)き出し」

ゆう‐しゅつ イウ‥【誘出】

〘名〙 さそい出すこと。巧みにおびき出すこと。
日本外史(1827)一七「長束正家走保水口。東兵来逼。誘出之。迫使自殺

さそい‐だ・す さそひ‥【誘出】

〘他サ五(四)〙 人を誘って外に出す。おびきだす。また、比喩的に、相手行為をうながすためにうまくしむける。〔日葡辞書(1603‐04)〕
初恋(1889)〈嵯峨之屋御室〉「自分も其笑ひ顔貌(がほ)に誘出されて何故ともなく莞爾した」

さそい‐い・ず さそひいづ【誘出】

〘他ダ下二〙 =さそいだす(誘出)
※夜の寝覚(1045‐68頃)五「乳母どものかぎりしてはうしろめたく侍ればおなじくは添ひて見よと、さそひいでて侍り」

おびき‐いだ・す【誘出】

〘他サ四〙 =おびきだす(誘出)
※延慶本平家(1309‐10)一末「遊君を召集めて酒盛して、師高ををびき出して首を刎ぬべき由を支度したりける程に」

そびき‐だ・す【誘出】

〘他サ四〙 だましてさそい出す。無理に引きずり出す。おびきだす。そびきいだす。
※俳諧・毛吹草(1638)五「来ぬ春を世にそびきだす霞哉〈成安〉」

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