読経(読み)ドキョウ

デジタル大辞泉 「読経」の意味・読み・例文・類語

ど‐きょう〔‐キヤウ〕【読経】

[名](スル)経文を音読すること。どっきょう。
[類語]勤めお勤め勤行ごんぎょう看経かんきん礼拝らいはい

どっ‐きょう〔ドクキヤウ〕【読経】

[名](スル)どきょう(読経)

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精選版 日本国語大辞典 「読経」の意味・読み・例文・類語

ど‐きょう ‥キャウ【読経】

〘名〙 声を出して経を読むこと。どっきょう。
※続日本紀‐慶雲四年(707)四月丙申「又令京畿及諸国寺読経焉」
源氏(1001‐14頃)若紫「すこしねぶたげなるど経のたえだえすごくきこゆるなど」
[補注]「どくきゃう」の促音化した「どっきゃう」の、促音部の無表記から始まると思われるが、後世、促音のない形が普通になった。

どっ‐きょう ドクキャウ【読経】

色葉字類抄(1177‐81)「読経 僧侶分 トクキャウ」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「読経」の意味・わかりやすい解説

読経
どきょう

「どっきょう」とも読む。声を出して経典を読むこと。読誦(どくじゅ)、誦経(じゅきょう)、諷経(ふぎん)ともいう。声を出さずに読む「看経(かんぎん)」に対する。経典読誦の功徳(くどく)については『法華経(ほけきょう)』その他大乗経典中に広く説かれており、とくに中国や日本では祈願回向(えこう)のために大乗経典が盛んに読誦された。読経と誦経を区別することもあり、読経は経典を見ながら読むこと、誦経は暗唱して読むことに用いる。

[佐々木章格]

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普及版 字通 「読経」の読み・字形・画数・意味

【読経】どきよう

お経を誦読する。

字通「読」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の読経の言及

【寺事】より

…総じて,日々行事,月例行事のように日常性のあるものは小規模・簡略に,特殊な年中行事,臨時的な行事は大規模・盛大に執行される。
[寺事と法要]
 寺事の中核となる法要は,何曲かの声明(しようみよう)と,特定の修法(しゆほう)や読経などを組み合わせて構成されている。その組合せ方によって種々の意義を表明しうるわけであり,これに礼拝行道(ぎようどう),呪法(呪師)などの所作を加えて,より意義を鮮明にし,儀礼としてのかたちを整えている。…

※「読経」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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