調整法(読み)ちょうせいほう(英語表記)method of adjustment

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「調整法」の意味・わかりやすい解説

調整法
ちょうせいほう
method of adjustment

歴史的には平均誤差法 method of average errorとも呼ばれ,精神測定法一種測定や等価刺激の測定に用いられる。通常,一定の標準刺激と,自由にその大小長短あるいは強弱調整することができる変化刺激とが与えられ,被験者 (場合によっては実験者) の調整を待って,反応の変化点に対応する刺激値が求められる。きわめて自然な方法であり,特に等価刺激測定法としてすぐれている。また,継時的変化を追うのにも適した方法といえる。しかし,測定の主要操作が被験者にまかされているという点で操作の反復性と結果の再現可能性に問題があるといわれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android