諏訪蘇山(初代)(読み)すわ・そざん

朝日日本歴史人物事典 「諏訪蘇山(初代)」の解説

諏訪蘇山(初代)

没年:大正11.2.8(1922)
生年嘉永5(1852)
明治大正期を代表する京都の陶工金沢生まれ。名は好武,幼名を栄三郎と称した。22歳のとき,東京に出て彩雲楼旭山に陶画を学んだが,間もなく帰京して九谷陶器会社に勤めた。のち石川県立工業学校彫刻科の助教諭となり,九谷焼彫像を手がけた。明治33(1900)年京都の錦光山製陶所に招かれ,40年独立して五条坂に窯を開き,青磁を完成,蘇山青磁と賞された。白磁にも秀作を残している。大正3(1914)年には,朝鮮李王家のために高麗窯の再興に尽力した。大正6年帝室技芸員。

(矢部良明)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「諏訪蘇山(初代)」の解説

諏訪蘇山(初代) すわ-そざん

1852-1922 明治-大正時代の陶芸家。
嘉永(かえい)5年5月25日生まれ。九谷陶器会社,石川県工業学校などにつとめ,明治33年京都の錦光山製陶場にうつる。40年独立して五条坂に開窯,すぐれた青磁を製作した。また朝鮮の高麗(こうらい)古窯の調査,再興にあたる。大正6年帝室技芸員。大正11年2月8日死去。71歳。加賀(石川県)出身。名は好武(よしたけ)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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