(読み)さとす

精選版 日本国語大辞典 「諭」の意味・読み・例文・類語

さと・す【諭】

〘他サ五(四)〙
① 言い聞かせて、納得させる。教えてのみこませる。
書紀(720)舒明即位前(北野本訓)「重臣(かしこきまちきむたち)を遣して教を覚(サト)す」
※俳諧・也哉抄(1774)「さらば『かな』は『かあな』とさとすべきか」
② 告げ知らせる。神仏などがお告げをもって知らせる。前兆を示す。
延喜式(927)祝詞(九条家本訓)「天の下の公民の作り作る物を、成したまはず傷へる神等は、我が御心ぞと悟(サトシ)奉れ」

さとし【諭】

〘名〙 (動詞「さとす(諭)」の連用形名詞化)
① さとすこと。言い聞かせて、悟らせること。説諭
② 神仏のお告げ。神託。前兆。
蜻蛉(974頃)下「たたん月にしぬべしといふさとしもしたれば、この月にやともおもふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「諭」の意味・読み・例文・類語

ゆ【諭】[漢字項目]

常用漢字] [音](呉)(漢) [訓]さとす
相手のわからないところや疑問をといて教える。さとす。「諭告諭旨教諭訓諭告諭説諭勅諭
[名のり]さと・さとし・つぐ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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