諸彦(読み)しょげん

精選版 日本国語大辞典 「諸彦」の意味・読み・例文・類語

しょ‐げん【諸彦】

〘名〙 (「彦」は美しくすぐれた男子の意) 多数のすぐれた男子。男性書簡などで、ほぼ対等の多数の男性に対して敬意をもっていう語。諸賢。みなさん。
※明極楚俊遺稿(14C中か)送人之建業「今君去作金陵遊、霜台諸彦開青眸
読本南総里見八犬伝(1814‐42)九「我復讐の本意を遂しは、皆是諸彦(ショケン)の賜ものなりしを」 〔謝霊運‐擬魏太子鄴中集詩序〕

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デジタル大辞泉 「諸彦」の意味・読み・例文・類語

しょ‐げん【諸×彦】

《「彦」はすぐれた男性の意》
多くのすぐれた人。
主に男性が、多くの男性に対して敬意を込めていう語。多く、手紙などで用いる。みなさん。「海内かいだい諸彦告ぐ

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普及版 字通 「諸彦」の読み・字形・画数・意味

【諸彦】しよげん

すぐれた人たち。梁・江淹〔別れの賦〕金閨(きんけい)(金馬門)の東方朔等)、臺(図書寮)の群、賦に凌雲の(司馬相如)り、辯に雕の聲(誉、鄒赫子)りと雖も、誰か能く暫離(ざんり)のし、永訣を寫すあらんや。

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