諸社(読み)しょしゃ

精選版 日本国語大辞典 「諸社」の意味・読み・例文・類語

しょ‐しゃ【諸社】

〘名〙
① あちこちの多く神社。〔令義解(718)〕
平家(13C前)三「諸寺御読経始まり、諸社へ官幣を立らる」
もと官社に対して、府県社郷社村社などの総称民社
③ あちこちの多くの会社

もろ‐やしろ【諸社】

〘名〙 あちこちの多くの神社。
※新撰六帖(1244頃)二「むそぢ余り国におちたるもろ社世のためにこそ跡は垂れけめ〈藤原為家〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「諸社」の意味・読み・例文・類語

しょ‐しゃ【諸社】

多くの神社。
もと、官社に対して、府県社郷社村社などの総称。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の諸社の言及

【府県社】より

…府社,県社のこと。同年5月,政府は太政官布告で,官社以下定額,神官職制,神社規則を制したなかで,官社以外を諸社とし,それを府社,藩社,県社,郷社に区別したが,同年7月廃藩後,藩社は県社とし,また同年郷社の下に村社,無格社をおいた。よって官社すなわち官国幣社に対して,諸社いわゆる民社の中では最上級の社格で,地方官の所管に属し,職員として祠官,祠掌がおかれ,1894年以後社司,社掌と改められた。…

※「諸社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android