謎掛(読み)なぞかけ

精選版 日本国語大辞典 「謎掛」の意味・読み・例文・類語

なぞ‐かけ【謎掛】

〘名〙
① なぞを問いかけること。なぞをいいかけること。
死霊‐二章(1946‐48)〈埴谷雄高〉「互い死生を賭けた怖ろしい謎かけ競争をね」

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デジタル大辞泉 「謎掛」の意味・読み・例文・類語

なぞ‐かけ【謎掛(け)】

言葉遊びの一つ。相手が出したお題に対し、臨機応変に他の言葉を挙げ、次いでそれらの共通点を説く。「大辞泉(お題)とかけて銀座4丁目交差点と解く。その心は、どちらも日本最高のじしょ(辞書地所)」など。出題者が2語を挙げ、相手に共通点を当てさせることもある。「浦島太郎玉手箱と掛けて何と解く。大みそかと解く」「心は、あけると年をとる」など。また、これらを出題すること。
本来信仰に関連があり、巫子みこの使う隠語忌み詞の類に近かった。奈良末期の歌経標式かきょうひょうしきにもすでに謎掛けを織り込んだ歌がみられ、江戸時代には酒席の興としても流行した。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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