講史書(読み)こうししょ(英語表記)Jiang-shi-shu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「講史書」の意味・わかりやすい解説

講史書
こうししょ
Jiang-shi-shu

中国,宋代に起った説話物語の一種講史演史ともいう。『五代史平話』や『三国志平話』はそのテキスト日本の連続講談にあたるもののなか歴史題材をとったもの。

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世界大百科事典(旧版)内の講史書の言及

【説話】より

…その具体的内容や芸人の名前は,開封のようすを書いた《東京夢華録》,杭州に関する記録である《都城紀勝》《西湖老人繁勝録》《夢粱録》《武林旧事》の諸書にみえ,とくに《都城紀勝》と《夢粱録》では,説話を4家に分類している。ただし,その分け方は明確さを欠き,いくつかの解釈が可能であるが,〈小説〉〈説経〉〈講史書〉の3家は,どの解釈によっても共通する。 小説は一名〈銀字児〉ともいい,市井のさまざまな物語を語る短編の話で,内容によって,さらに煙粉(恋愛物),霊怪,伝奇,公案(裁判物),鉄騎児(軍記物)などに細分される。…

※「講史書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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