謡言(読み)ようげん

精選版 日本国語大辞典 「謡言」の意味・読み・例文・類語

よう‐げん エウ‥【謡言】

〘名〙
世間うわさ。たしかでないうわさ。風説
小右記‐天元五年(982)四月二一日「世間謡言云々如雲、仍昨夕以女房奏也」
② はやりうた。俗謡
読本忠臣水滸伝(1799‐1801)後「京童四句の語を謡て道(いは)く〈略〉此謡言(ヨウゲン)(すべ)て師直が身にあづかるといへども」

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デジタル大辞泉 「謡言」の意味・読み・例文・類語

よう‐げん〔エウ‐〕【謡言】

はやりうた。
うわさ。

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普及版 字通 「謡言」の読み・字形・画数・意味

【謡言】よう(えう)げん

はやり歌。〔後漢書、劉陶伝〕光和五年、に詔して、謠言を以て、刺二千石の、民の蠹(とがい)を爲すを擧げしむ。

字通「謡」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の謡言の言及

【童謡】より

…中国で,児童の間で流行する歌謡をいう。脚韻が踏まれているが,日本で〈わざうた〉の古訓が施されたように,現実を風刺したり災難や変革を予告したりする役割を果たし,〈謡諺〉の一種とみなされている。童謡は《春秋左氏伝》に初めて登場して以来,正史の〈五行志〉などに引用されることが多く,たとえば《新唐書》五行志には,燕国の皇帝を僭称した安禄山の反乱前に〈燕燕,上天に飛び,……〉の童謡がはやったと記されている。【礪波 護】…

※「謡言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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