デジタル大辞泉
「譲葉」の意味・読み・例文・類語
ゆずる‐は〔ゆづる‐〕【譲葉】
ユズリハの古名。
「あど思へか阿自久麻山の―の含まる時に風吹かずかも」〈万・三五七二〉
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ゆずり‐は ゆづり‥【譲葉】
[1] 〘名〙
①
トウダイグサ科の常緑高木。本州の宮城県以西の太平洋側、四国、九州の
暖地に生え、庭木とされる。高さ約六メートル。若い枝と
葉柄は普通紅色を帯びる。葉は枝先に集まってつき
披針形で長さ一五~二〇センチメートル、全縁で質が厚い。雌雄異株。春、葉腋に花被のない淡黄色の小花を房状につける。花後、楕円形で長さ約一センチメートルの果実を結び、暗青色に熟す。
樹皮の煎じ汁を
駆虫薬に用い、葉は正月の飾りにする。北海道と本州の日本海側には
低木の
エゾユズリハが分布し、福島県以南の海岸には、葉の小さな
ヒメユズリハが生える。新葉と旧葉の交代がよく目立つところからの名。また、父から子に財産を譲るという意味から、新年や祝事の飾りものとして珍重される。漢名に交譲木・楠をあてる。ゆずるは。《季・新年》
※枕(10C終)四〇「ゆづり葉の、いみじうふさやかにつやめき、茎はいとあかくきらきらしく見えたるこそ」
② 模様の一つ。①を図案化したもの。
※浮世草子・好色一代男(1682)六「かたには注連縄・ゆづり葉・おもひ葉数をつくし、紫の
羽織に紅の綷紉
(くけひほ)を結びさげ」
ゆずる‐は ゆづる‥【譲葉】
※
万葉(8C後)一四・三五七二「何
(あ)ど思へか阿自久麻山の
由豆流波(ユヅルハ)の含
(ふふ)まる時に風吹かずかも」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
譲葉 (ユズリハ・ユズルハ)
学名:Daphniphyllum macropodum
植物。ユズリハ科の常緑高木,園芸植物,薬用植物
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報