豆蔦(読み)マメヅタ

デジタル大辞泉 「豆蔦」の意味・読み・例文・類語

まめ‐づた【豆×蔦】

ウラボシ科の常緑多年生のシダ山地の岩上や樹上に着生し、細い根茎がツタのようにはい、卵円形の厚い栄養葉をつける。胞子葉はへら形。まめごけ。いわまめ。

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精選版 日本国語大辞典 「豆蔦」の意味・読み・例文・類語

まめ‐づた【豆蔦】

〘名〙
① シダ類ウラボシ科の常緑多年草。本州以南の暖地の岩上や樹幹に生える。根茎は糸状で地表をはい、長さ一メートルにも達し、暗褐色の細かい鱗片を散生する。葉には裸葉と実葉の別があり、裸葉は卵円形で長さ一センチメートル、実葉は長柄をもち、へら形で長さ三センチメートル内外で、いずれも厚味がある。胞子嚢は細長く実葉の裏面中脈と縁の中間を占める。漢名、鏡面草・螺厴草。まめづる。まめごけ。いしまめ。いわまめ。
※俳諧・文化句帖‐元年(1804)九月「豆蔦もまけぬ気になる紅葉哉」
植物いぬびわ(犬枇杷)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「豆蔦」の解説

豆蔦 (マメズタ)

学名Lemmaphyllum microphyllum
植物。ウラボシ科の常緑多年草,園芸植物

豆蔦 (マメズタ)

植物。犬枇杷別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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