精選版 日本国語大辞典 「豊か・饒か・裕か」の意味・読み・例文・類語
ゆた‐か【豊か・饒か・裕か】
〘形動〙 (「か」は接尾語)
① 満ち足りていて不足のないさま。富んでいてゆとりのあるさま。豊富。富裕。
※竹取(9C末‐10C初)「かくておきな、やうやうゆたかに成り行」
② 広々としていてゆとりのあるさま。
(イ) 人の心や態度などに余裕があって、おおようであるさま。心が広く安らかであるさま。
※書紀(720)継体即位前(前田本訓)「天皇、壮大(をとこさかり)にして、士(ひと)を愛(め)で賢(さかしき)を礼(ゐやま)ひたまふて、意(みこころ)豁如(ユタカニましま)す」
(ロ) ゆったりと広がるさま。ゆるやかなさま。
(ハ) ゆっくりと落ち着いているさま。のんびりとくつろいでいるさま。
③ ふっくらとしたさま。豊満で美しいさま。
ゆたか‐さ
〘名〙
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