精選版 日本国語大辞典 「豊後」の意味・読み・例文・類語
ぶんご【豊後】
[1] 西海道一一か国の一国。古くは豊国(とよのくに)と呼ばれたが、七世紀末、豊前・豊後の二つに分かれて、それぞれ一国となる。鎌倉時代から室町時代にかけて大友氏が守護となり、大友宗麟のころはキリスト教伝道の中心地となる。江戸時代は臼杵藩など七藩に分かれ、明治四年(一八七一)七月の廃藩置県により臼杵・杵築などの八県が置かれた。同年一一月大分県に統合。豊州。
[2] 〘名〙
① 「ぶんごぶし(豊後節)」の略。
※談義本・当風辻談義(1753)四「義太夫には余程あれど中々豊後(ブンゴ)には及もないこと」
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