豊郷町(読み)とよさとちよう

日本歴史地名大系 「豊郷町」の解説

豊郷町
とよさとちよう

面積:七・九四平方キロ

犬上郡西部の宇曾うそ川北岸にあり、犬上川の形成した扇状地の縁辺にあたる。東は甲良こうら町、南は愛知えち秦荘はたしよう町、西は宇曾川を挟んで愛知郡愛知川えちがわ町、北は彦根市に接する。県内でいちばん面積の小さい町である。町の中心を旧中山道、これとほぼ並行して東海道新幹線・近江鉄道本線が走り、西部を国道八号が通過する。古代には安食あじき郷・吉田よしだ郷に属し、延喜式内社の阿自岐あじき神社や、行基が開基した四十九院の一つと伝える唯念ゆいねん寺がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「豊郷町」の意味・わかりやすい解説

豊郷〔町〕
とよさと

滋賀県中部,彦根市の南に接する町。1956年日枝村と豊郷村が合体して豊郷村となり,1971年町制。犬上川沿いに開けた扇状地米作園芸,畜産を行なう。中山道,今日の国道8号線に沿い,中世近江商人の出身地の一つで,明治期にも伊藤忠兵衛(→伊藤忠商事)はじめ豪商を出した。千樹寺は江州音頭発祥地とされ,阿自岐神社(あじきじんじゃ)は渡来人阿直岐一族の祖神をまつるとされる。近江鉄道本線が通る。面積 7.80km2人口 7132(2020)。

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