豹尾(読み)ひょうび

精選版 日本国語大辞典 「豹尾」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐び ヘウ‥【豹尾】

[1] 古暦方角をつかさどる凶神の一つ。八将神の一つ。計都星の精。子年には戌方、丑年には未方、寅年には辰方、卯年には丑方におり、辰年には再び戌方というように、四年で一巡する。この方角に向かって畜類を求め、また、大小便などすることを忌む。豹尾神。
御堂関白記‐長徳四年(998)暦巻下「豹尾在辰」
[2]
① 豹の尾。
※暦林問答集(1414)上「其幡尾之指靡、形変動而速疾、似豹尾之動」 〔山海経‐西山経〕
② 馬の尾の上にある旋毛(つむじ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「豹尾」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐び〔ヘウ‐〕【×豹尾】

暦注の八将神の一。計都星けいとせいの精で、この方角に畜類を探したり、大小便をしたりすることを忌む。

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