販売計画

流通用語辞典 「販売計画」の解説

販売計画

マーケティング計画なかの、中心的な個別計画のひとつであって、一定期間の製品別、支店別、地域別、取引先別、セールスマン別の売上高目標を定める作業、およびその作業結果としての売上高目標の体系である。小売業では、販売予測によって可能性を検討し、指標としての売上高を出し、その数値に、経営面からの要請を加味して、調整・修正したうえで販売目標数、または販売金額、利益額を販売予算として決定する。経営面からは、必要経費や、目的利益を達成することや、投下資本の回収、あるいは一人当たりの販売効率などから総合的に判断する。販売は企業のマーケティング活動の中心をなすものであるから、販売計画にもとづいて、販売目標高を達成するための諸計画が策定され、事業計画の基本となるものである。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「販売計画」の意味・わかりやすい解説

販売計画
はんばいけいかく
sales plan

企業の販売活動に関する計画をいう。期間の長短により、長期販売計画と短期販売計画に大別される。長期販売計画は、長期的な市場分析に基づいた新製品の開発発売、新市場の開拓販売経路新設改廃などに関する計画である。ゆえに長期販売計画は、戦略性をもった特定目的のための個別計画の形をとる。短期販売計画は、需要予測に基づいて製品別、地域別、営業所別、販売員別、期間別(四半期、月次など)の販売割当てを行い、販売促進方法、販売費用、販売価格を決定する。長期計画と短期計画とは性格が異なるので、短期計画は長期計画を一営業年度に分割したものではない。

[森本三男]

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