貪戻(読み)たんれい

精選版 日本国語大辞典 「貪戻」の意味・読み・例文・類語

たん‐れい【貪戻】

〘名〙 (形動) 欲が深く、人の道にそむくこと。貪欲で、心がねじけていること。また、そのさま。どんれい。
浄瑠璃後醍醐天皇(1658‐61頃)初「ここに高時ほっし、ぼんぎゃくたんれいにしてあくまでちゃうけんをないがしろにす」 〔管子‐水地〕

どん‐れい【貪戻】

〘名〙 (形動) 欲深く、道理・人情からはずれること。欲が深く、心のねじけていること。また、そのさま。
※浄瑠璃・国性爺後日合戦(1717)二「心強悍・貪戻(ドンレイ)にして」 〔礼記大学

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デジタル大辞泉 「貪戻」の意味・読み・例文・類語

たん‐れい【貪戻】

[名・形動ナリ]欲が深く人の道に背くこと。また、そのさま。どんれい。
贔屓ひいき沙汰の致す所、一人―ならざりせば」〈読・近世説美少年録・二〉

どん‐れい【貪戻】

[名・形動]たんれい(貪戻)

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普及版 字通 「貪戻」の読み・字形・画数・意味

【貪戻】たんれい

むさぼりそむく。

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