貴賤(読み)きせん

精選版 日本国語大辞典 「貴賤」の意味・読み・例文・類語

き‐せん【貴賤】

〘名〙
身分の貴いことと賤(いや)しいこと。また、身分の高い人と低い人。
続日本紀‐養老元年(717)一一月戊午「詔曰、国輸絹絁、貴賤有差」
謡曲・笠卒都婆(1430頃)「重衡最後を見んとて、貴賤立ち囲みし中を」 〔易経‐繋辞上〕
金額の高いことと安いこと。
史記抄(1477)一五「賈と云時は価音なり。司馬貞が意は其時節によって貴賤を評して買ふほどに」

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デジタル大辞泉 「貴賤」の意味・読み・例文・類語

き‐せん【貴×賤】

貴いことと、卑しいこと。また、身分の高い人と低い人。「職業貴賤なし」「貴賤貧富」
[類語]身分尊卑出自家格門地階級家柄

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普及版 字通 「貴賤」の読み・字形・画数・意味

【貴賤】きせん

尊卑。〔荘子天下〕古の喪禮、貴賤儀り、上下り。天子は棺槨七重、侯は五重大夫三重、士は再重。

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