賀茂の祭(読み)かものまつり

精選版 日本国語大辞典 「賀茂の祭」の意味・読み・例文・類語

かも【賀茂】 の 祭(まつり)

京都の、賀茂別雷神社(かもわけいかずちじんじゃ)(=上賀茂神社)と賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)(=下鴨神社)の祭例。古くは四月第二の酉(とり)の日、現在は、五月一五日に行なわれる。祭の前の午(うま)または未(ひつじ)の日に、賀茂川で斎院の御禊(ごけい)がある。京都鎮守の祭で、平安時代には特に盛大となり、単に祭といえばこの祭を意味した。葵の葉で牛車や簾(すだれ)社殿や祭人の冠(葵鬘(あおいかづら))などを飾り、賀茂の家々の門にも葵をかけたので、葵祭ともいう。石清水八幡宮の南祭に対して北祭といわれることもある。
※続日本紀‐文武二年(698)三月辛巳「禁山背国賀茂祭日会衆騎射

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デジタル大辞泉 「賀茂の祭」の意味・読み・例文・類語

かも‐の‐まつり【賀茂の祭】

京都の上賀茂下鴨両神社の祭礼。昔は毎年陰暦4月の中のとりの日に行われたが、現在は5月15日。京都三大祭り一つで、祭人の冠や牛車ぎっしゃなどをアオイで飾るところから葵祭あおいまつりともいう。古くは「祭り」といえばこの祭りをさした。北祭。かもまつり。 夏》

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