資金の逆移転(読み)しきんのぎゃくいてん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「資金の逆移転」の意味・わかりやすい解説

資金の逆移転
しきんのぎゃくいてん

発展途上国への資金フローを借入額と債務返済額のバランスで見た場合,後者前者を上回り,資金の純移転がマイナスになっている状況をいう。全体として途上国への貸付額が低迷する一方で,利払いは債務残高とともに増大し,1982年以降は元本返済額を上回る規模に達した。その結果,84年には両者を合わせた債務返済額が貸付額を上回ることになり,資金の逆移転が生じた。

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