賢聖(読み)ケンジョウ

デジタル大辞泉 「賢聖」の意味・読み・例文・類語

けん‐じょう〔‐ジヤウ〕【賢聖】

けんせい(賢聖)1」に同じ。「賢聖遺徳
《「げんじょう」とも》仏語
聖者しょうじゃ賢者菩薩ぼさつと、その位に至る前の仏道修行の人。
㋑仏道の修行を積んだ聖者

けん‐せい【賢聖】

賢人聖人聖賢。けんじょう。
濁り酒清酒。→賢人2

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精選版 日本国語大辞典 「賢聖」の意味・読み・例文・類語

げん‐じょう ‥ジャウ【賢聖】

〘名〙 (「しょう」は「聖」の呉音。「けんじょう」とも)
※二日物語(1892‐1901)〈幸田露伴〉此一日「教(をしへ)に順ずるときんば凡夫も賢聖(ケンシャウ)に斉(ひと)しからむことを思ふと」
② 仏語。見道に達した人(聖)と、見道に達しないが、悪はすでに離れた人(賢)。小乗では七賢七聖といい、大乗では三賢十聖を説く。三賢は十住、十行、十廻向の三、十聖は十地をいう。けんせい
※観智院本三宝絵(984)下「凡そ凡夫の心をもちて賢聖のみちをはかるべからず」
③ 七賢七聖のこと。修行をつんだ聖者、高僧総称
④ 「げんじょう(賢聖)の障子(そうじ)」の略。〔拾芥抄(13‐14C)〕

けん‐せい【賢聖】

〘名〙
① 賢人と聖人。知徳を兼ね備えた人。聖賢。げんじょう。
※米沢本沙石集(1283)二「地蔵薩埵は〈略〉諸の賢聖(ケンセイ)に勝れ玉へり」 〔孟子‐公孫丑・上〕
濁酒と清酒。

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普及版 字通 「賢聖」の読み・字形・画数・意味

【賢聖】けんせい

聖賢。〔孟子、公孫丑上〕湯より武丁に至るまで、賢の君六七作(おこ)る。天下殷に歸すること久し。久しければ則ち變じきなり。

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